スリップウェアの魅力と歴史とは?
一度は途絶え日本で蘇った イギリスの伝統的な装飾技法

2022.07.21

一度は途絶え日本で蘇ったイギリスの伝統的な装飾技法「スリップウェア」を簡単にご紹介していきます。

 

「スリップウェア」とは?

イギリスで17世紀頃から盛んに作られましたが、19世紀末ごろに産業革命の波とともに衰退。なんと一度途絶えてしまいました。ところが、これを発見し復活させたのが、柳 宗悦らとともに民藝運動を率いていたバーナード・リーチでした。その後、バーナード・リーチは日本各地の陶芸家にスリップの技法を惜しげもなく伝授しています。スリップウェアが全国に点在し、特定の地域に偏らないのはそのためなのではと言われています。

どこでいつ生まれた?

最古のものは紀元前5000年の中国や中東で作られたと考えられています。その後、アフリカの多くの地域、南北アメリカ大陸の先住民の間や、初期の朝鮮半島、ミケーネ文明、古代ギリシアの陶芸、イスラームの陶芸、そして17世紀から18世紀までのイギリスなどで重厚な陶器が作製され、鍋や皿として使われていたそうです。

他にはない重力を使った自然な模様が魅力のスリップウェア 他にはない重力を使った自然な模様が魅力のスリップウェア

齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 細ストライプ 齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 細ストライプ

どんな特徴?

器の表面をスリップと呼ばれる泥漿(でいしょう、水と粘土を適度な濃度に混ぜたもの)状の化粧土で装飾します。そうすることでスリップウェアの独特の紋様が出来上がります。計算しすぎない自然な絵柄ができ、同じものは一つとできない、遊び心ある1枚になるのが特徴です。

どんな風に使われている?

和食にも洋食にもスッと馴染むので日常使いにぴったりです。その独特な紋様が料理を美味しく引き立ててくれます。(その芸術的な紋様から思わず飾っちゃう人もいるとか)

さらに嬉しいのがオーブンウェアとしても使用できること。歴史の中では元々パイ皿として作られていた経緯もあり、グラタン皿としても使えてしまうということです。

また、この独特な色合いとほっこりする模様は、古民家カフェなどにも愛され、昨今密かなブームとなっています。

齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 ギザギザ 齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 ギザギザ

齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 細ストライプ 齊藤十郎/スリップウェア 22.5cm×27cm 角平皿 細ストライプ

 

スリップウェアには食卓をほっとさせてくれる不思議な存在感があります。
ぜひいちど使ってみて、スリップウェアのほっとするやさしさを体感してみてはいかがでしょうか。

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